ゲーム・配信機材

配信マイクの選び方|接続方式と指向性から考える

この記事は、特定の製品を使った体験談ではありません。メーカーや販売ページで公開されている仕様の見方と、選び方の基準を整理したガイドです。

結論:まず接続方式を決めると選びやすくなります

向く人:これから配信や録画を始める人、機材を増やしすぎずに声を聞き取りやすくしたい人には、パソコンへ直接つなげるUSB接続のマイクが向いています。すでにオーディオインターフェースを持っている人や、将来マイクを買い替えながら音づくりを調整したい人には、XLR接続のマイクが向いています。

向かない人:「高いマイクを買えば、部屋の反響やキーボードの音まで消える」と期待している人には、どのマイクも向きません。マイクの性能だけでなく、口との距離や部屋の環境で聞こえ方は大きく変わります。まず使い方を決めてから選ぶことが大切です。

確認すべき仕様と、選び方の基準

1. USB接続か、XLR接続か

USB接続は、変換の仕組みがマイク側に入っているため、パソコンにつなぐだけで使い始められます。その代わり、あとから別の機材と組み合わせる自由度は低めです。XLR接続は、オーディオインターフェースが別に必要になりますが、ゲイン(入力の大きさ)の調整や機材の入れ替えがしやすくなります。手元の機材の有無で判断すると失敗が減ります。

2. コンデンサー型か、ダイナミック型か

メーカー公式の解説でも、コンデンサー型は感度が高く繊細な音まで収録できる一方、ダイナミック型は感度が高くなく、マイクの近く・正面の音を中心に収録できる、と使い分けが説明されています。コンデンサー型は周囲の音も拾いやすい点に加えて、多くの製品で動作にファンタム電源と呼ばれる外部電源が必要になるため、接続するインターフェースやミキサー側の対応も確認が必要です。ダイナミック型は構造がシンプルで耐久性が高く、防音していない部屋でも比較的安定して使いやすいとされます。静かな部屋で録るのか、生活音のある部屋で配信するのか、自分の環境に合わせて選んでください。

なお、ゲーム実況ではコントローラーやキーボードの操作音が入りやすいため、メーカー公式の解説でも、ダイナミック型をマイクアームで口元に近づけて使う方法が案内されています。マイクを近づけることは、型の選択と同じくらい大切な基準です。

3. 指向性(どの方向の音を拾うか)

一人で話す配信では、正面の音を中心に拾う単一指向性(カーディオイド)が基本になります。複数人で向かい合って話す使い方や、部屋全体の音を録る使い方では、必要な指向性が変わります。仕様欄で指向性の種類と、切り替えができるかどうかを確認しましょう。

4. その場で調整できる機能

本体にゲインツマミやミュートボタン、ヘッドホン端子(自分の声を遅れなく聞けるモニター機能)があると、配信ソフト側の設定だけに頼らず調整できます。毎回配信する人ほど、こうした小さな操作のしやすさが効いてきます。

注意点

  • 置き場所と距離:口から離しすぎると部屋の反響が目立ちます。マイクスタンドやアームが別売りの場合があるため、本体以外の費用も確認してください。
  • 追加費用:XLR接続ではインターフェースとケーブル、USB接続でもスタンドやポップガード(息の音を和らげる道具)が別途必要になることがあります。
  • 接続の相性:ゲーム機やスマートフォンで使いたい場合は、対応する接続端子や動作環境が限られることがあります。対応OSや対応機器は、購入前に公式の仕様で確認してください。
  • 音量の上げすぎ:ゲインを上げすぎると、エアコンやパソコンのファンの音まで大きくなります。マイクを近づけて、ゲインは控えめにするのが基本です。

買う前のチェックリスト

  • 接続方式は、手元の機材(インターフェースの有無)に合っているか
  • 録る部屋の静かさに、コンデンサー型とダイナミック型のどちらが合うか
  • 指向性は、一人配信か複数人の収録かという使い方に合っているか
  • スタンド、ケーブルなど、本体以外に必要なものの合計を確認したか

マイクは「一番人気のもの」ではなく、「自分の部屋と機材に合うもの」を選ぶ道具です。接続方式、型、指向性の3点を順に決めていけば、候補は自然と絞り込めます。

具体的な候補の例

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HyperX SoloCast 2(USB接続)

USB接続の単一指向性コンデンサーマイクです。オーディオインターフェースを持たず、USB接続で始めたい場合の候補です(HyperX 公式ストア、8,980円)。

Logicool G Blue Yeti(USB接続)

USB接続で、指向性の切り替えができるコンデンサーマイクです。一人配信に加えて、複数人での収録にも使いたい場合の候補です(ロジクール 公式ストア、22,500円)。

audio-technica AT2020 セット(XLR接続)

XLR接続のコンデンサーマイクに、アームスタンドやポップガードなどを組み合わせたセットです。PCへの接続には、ファントム電源に対応したオーディオインターフェースが別途必要です(島村楽器、15,000円)。

参考:オーディオテクニカ公式「マイク選びの基礎知識。絶対に押さえておきたい2つのポイントを解説」、オーディオテクニカ公式「ダイナミックマイクとコンデンサーマイクの使い分けを解説」、オーディオテクニカ公式「配信向けコンデンサーマイク入門〜知っておきたい特徴と選び方」

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